金沢街道沿いにある竹林で有名な報国寺は、観光名所にもなっていて、その圧巻たる孟宗竹林を見たら必ずや「おぉ~~~~!」と声が出てしまうことでしょう。
鎌倉のお寺に悲しい物語はつきものです。こちらの報国寺も、足利義久自害の地であり菩提寺であります。
報国寺は1334年(建武元年)創建の仏教臨済宗建長寺派の寺院(正式には功臣山報国建忠禅寺)。本尊は釈迦三尊です。
- 鎌倉三十三観音霊場の第10番
- 鎌倉十三仏霊場の第8番
- 東国花の寺百ヶ寺の鎌倉5番札所
報国寺の境内
山門
山門前に報国寺の説明書があります。




本堂


庭園



足利家のやぐら
足利義久の菩提寺となっている報国寺ですが、弔うやぐらがあります。

苔庭
苔庭にお地蔵様がいます

木下利玄の記念歌碑

孟宗竹林


新田義貞鎌倉攻めの際の北條勢新田勢両軍戦死者の供養塔

鐘楼

釈葉堂

バリアフリー
多目的トイレ
山門を入って20mほど先に、車いすで入れる多目的トイレがあります。ありがたいです。
本堂前まで車いすOK
車椅子で本堂前まで行けますが、山門から本堂まで坂があるので付き添いが必要です。抹茶席含む竹の庭は、階段があるため車椅子では行けません。
報国寺の歴史とゆかりの人物・一族
1334年(建武元年)創建。報国寺開山(仏乗禅師)さまは、この地に休耕庵を建てて修業なされました。開基は足利家時。上杉重兼も寺の創設にかかわっています。
足利一族
- 足利尊氏は、報国寺の開基である足利家時から2代後の人物で室町幕府を開いた。
- 足利基氏は、足利尊氏の息子。尊氏によって鎌倉公方(くぼう)に据えられ、関東を治めました。
- 足利持氏は、四代鎌倉公方だったが、将軍になれなかった不満から永享(えいきょう)の乱を起こす(永享 10 (1438) 年、将軍足利義教に対して起こした反乱)。しかし、勝利することができず、持氏は出家したけれど許されず、永安寺において自害するはめになりました。持氏の供養塔は鎌倉材木座の別願寺にあります。
- 足利義久は、持氏の嫡子。永享の乱の後、菩堤寺である、ここ報国寺に於いて自害割腹されました。
- 足利持氏、義久の自害によって、足利鎌倉公方による関東の実質支配は終焉しました。(一族は、鎌倉では四代、90年にわたって栄えました。)
宅間法眼一派
宅間法眼一派の芸術家達が居を構えていた谷間ですので、現在でも「宅間谷戸」と呼ばれています。
報国寺の領内に居を構えた著名人
川端康成
この、山あいのしじまの音なき音を「山の音」と表現されました。(報国寺公式HPより)
林房雄
報国寺が含まれる散策コース
鎌倉散策
金沢街道沿いの散策(半日コース)
明王院⇒浄妙寺(鎌足稲荷)⇒報国寺⇒旧華頂宮邸⇒杉本寺
コロとめぐる鎌倉の旅
マルチーズ犬2歳の頃、コロとめぐった鎌倉めぐり。
コロが主人公になった、師匠(鎌倉検定1級)とお姉タンとコロのほぼ半日かけてめぐるコースの中から、報国寺が含まれるコースを紹介します。
小町大路(妙隆寺)→金沢街道(田楽辻子の道→勝長寿院跡→報国寺) →光触寺→朝夷奈切通
5月末の新緑の季節に、金沢街道を通り孟宗竹林で有名な報国寺をめぐり、朝夷奈切通を目指したコースです。
報国寺へのアクセス
所在地:〒248-0003 神奈川県鎌倉市浄明寺2丁目7−4
電話番号:0467-22-0762
拝観料:300円 、抹茶(干菓子付): 600円
拝観時間:9:00~16:00 抹茶の受付は15:30まで。
無料駐車場あります
鎌倉駅より
- タクシー 約7分
- 京浜急行バス 鎌倉霊園正面前太刀洗・金沢八景行き/ハイランド行き 約12分(浄明寺バス下車・徒歩3分)
コメント