源頼朝が1181年(養和元年)に文覚上人を開山として建てたと言われている材木座にある補陀洛寺(ふだらくじ)は、竜巻に何度もあったため、別目「竜巻寺」ともよばれています。
源頼朝の供養をここでする御祈願所であり、鎌倉三十三観音第17番です。
火災が多かった鎌倉ですので、寺の由緒などを書いた文書は失われていますが、このお寺には本尊の十一面観音や源頼朝にゆかりのものが多いようです。
ちなみに、補陀洛(ふだらく)とは、観音菩薩が降臨する霊場のことで、伝説上の八角形の山のことらしいです。
今回は、椿もサルスベリも咲いてない時期でしたので、また、いつかお花の綺麗な時期に写真撮影できたら追加・追記したいと思います。
補陀洛寺境内
補陀洛寺門

本堂

夏になると、この本堂前の「サルスベリ」の木に濃いピンク色の花が咲き、とても綺麗になります。樹齢150年くらいの古木で、とても立派です。
「猿でもツルツル滑ってしまう木」なので「サルスベリ」という名がついています。木肌がツルツルすべすべしているので、近くに寄って見てください。
仏像
本堂内には、
- 本尊の十一面観音
- 不動明王
- 薬師如来(行基作と言われている)
- 日光・月光菩薩(運慶作と言われている)
- 地蔵菩薩(弘法大師作)
- 文覚上人像(成就院の像とそっくり)
- 頼朝像(源頼朝自身で彫刻したもの)
など、多くの仏像・彫刻が祀られており、源頼朝の位牌(文覚書)などもあるらしいです。また、珍しい寺宝は申し出れば拝観できるとのことですよ。
https://www.yoritomo-japan.com/shobodaiji.htm
文覚上人荒行像
証菩提寺に伝えられる文覚上人荒行像
鎌倉の成就院や補陀洛寺にも同じ木像が伝えられているが、どうも証菩提寺の像を模刻したものであるらしい。
平家の赤旗
平家の赤旗が奉納されていますが、これは、平清盛公が最後まで所持していたものと言われており、源頼朝がこのお寺に奉納したと言われています。
平家の赤旗は「鎌倉まつり」~5月末日まで公開されます。
補陀洛寺の花
春は椿
夏はサルスベリや芙蓉が美しいです
補陀洛寺へのアクセス
所在地:鎌倉市材木座6-7-31
電話:0467-22-8559
拝観料:志納
・鎌倉駅から京急バス[鎌40・7番]小坪経由逗子駅行き 「材木座」下車 徒歩2分
・鎌倉駅から徒歩18分
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