1333年(元弘3年)新田義貞が鎌倉を攻めたときに、ここに本陣を構えました。敵であった北条方の戦死者の霊を慰めるため1337年(延元2年)にお寺を建立したといわれています。
ちなみに、「九品」とは、生きている間の行いによって決められる9種類の往生のありさまだそうです。上品、中品、下品のそれぞれに上生、中生、下生があり、合わせて九品とされているんだそうです。
浄土宗のお寺。鎌倉三十三観音第16番です。
九品寺の見どころ
九品寺の山門
山門に段差がないので、車椅子でも入っていくことが可能です。とはいえ、石畳なので、少々ガタガタしてしまいますが。


山門に書かれた山号の「内裏山」という文字は新田義貞の筆を写したものです

本堂とボケの花
本堂の「九品寺」という扁額に書かれた文字も、新田義貞の書を写したものだそうですよ。
早春からはちょうど木瓜(ボケ)の花が見ごろになる季節。本堂向かって右側にはヒボケ。左側はサラサボケがきれいです。

更紗木瓜(サラサボケ)のほうが、緋木瓜(ヒボケ)よりも少々満開時が早いようです。

木瓜(ボケ)は、花の色によって、緋色だと緋木瓜(ヒボケ)、紅白混ざると更紗木瓜(サラサボケ)、白だと白木瓜(シロボケ)と区別されます。
仏像
本尊には阿弥陀三尊が安置されているほか、石造薬師如来坐像や石造閻魔大王像などもあります。
灯篭

九品寺へのアクセス
所在地:〒248-0013 神奈川県鎌倉市材木座5丁目13−14
電話:0467-22-3404
駐車場:檀家専用の駐車場のようです
車椅子での参拝は可能です。石畳ですが段差はありません。
トイレはないです。
鎌倉駅から京急バス。[鎌12・7番]九品寺循環バス 五所神社下車 徒歩3分
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