大船にある常楽寺は、和田合戦や承久の乱で活躍した北条泰時が建てた堂を前身としています。常楽寺の裏には木曽義高のお墓や大姫(源頼朝の娘・義高の許嫁)があります。
常楽寺(大船)
常楽寺は臨済宗建長寺派のお寺。
1237年(嘉禎3年)三代執権北条泰時が、妻の母の供養のために建てた「粟船御堂」を前身としています。そして、泰時自身も、1242年(仁治3年)に亡くなり、ここ常楽寺に葬られています。
「鎌倉殿の13人」では、北条泰時(坂口健太郎さん)は、ガッキー(新垣結衣さん)が演じている八重姫が産みました。


建長寺の根本
壽福寺に寓居していた蘭渓道隆が五代執権北条時頼によって招かれ、禅の道場を開きました。蘭渓道隆は建長寺を開いた僧侶で、1253年(建長5)に建長寺を開く前に、この地に住み、禅を広めていたので、常楽寺は「建長寺の根本」と言われています。
仏殿


常楽寺の仏殿は、1691年(元禄4年)に再建されました。仏殿の裏には、北条泰時のお墓があります。
本尊阿弥陀三尊像が安置されています。
仏殿の天井画の竜の爪が3本しかありません。
常楽寺の仏殿~鎌倉~ 仏殿前でお尻をこちらに向けている師匠!引用させていただきました!
仏殿の天井画は、狩野雪信の雲龍図。夜になると動き出したため、両目の視力を奪われたという。そのため、目には光がない。
木曽義高の墓
常楽寺の西側にある境内脇の道を裏山へと歩いて行くと、途中に祠のような大姫(義高の義高の許嫁、頼朝・政子の娘)のお墓があり、登ったところに、木曽義高のお墓があります。
また、むくどり公園のほうからも入っていくことができます。下の写真だと、鉄棒の手前に木曾義高のお墓があります。




源頼朝のもとへ人質として鎌倉へ来ていた義高(「鎌倉殿の13人」では市川染五郎さんが演じています)。頼朝と、父である木曽義仲(同じく青木崇高さんが演じています)の間が急速に険悪になっていき、義仲が討たれた後、その嫡子である義高も、わずか12歳だったにもかかわらず誅殺されてしまいました。許嫁であった源頼朝の娘大姫の悲しみは計り知れません。
もうすぐ、5月なので、こいのぼりが飾られ、お花も添えてありました。


常楽寺・義高の墓が含まれる散策コース
コロとめぐる鎌倉の旅
マルチーズ犬2歳の頃、コロとめぐった鎌倉めぐり。
コロが主人公になった、師匠(鎌倉検定1級)とお姉タンとコロのほぼ半日かけてめぐるコースの中から、
常楽寺が含まれるコースを紹介します。
葛原ヶ岡・大仏ハイキングコース⇒浄智寺⇒円覚寺⇒八雲神社⇒常楽寺
新緑のいい匂いが香る5月の鎌倉巡り。葛原ヶ岡・大仏ハイキングコースは他のハイキングコースと比べて歩きやすい気がしました。もちろん、ワンコ犬、大喜び!
常楽寺へのアクセス
所在地:〒247-0056 神奈川県鎌倉市大船5丁目8−29
電話:0467-46-5735
大船駅から徒歩15分くらい
大船駅から常楽寺経由鎌倉湖畔循環バスで常楽寺下車 徒歩1分
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