環境認識に適したインジケーター

いくつかのインジケーター(=指標)をチャートに表示させ、それを元に相場環境を把握したうえでトレードを行います。

インジケーターは実際には数えきれないほどの種類がありますが、最低限、多くのトレーダーが使うメジャーなインジケーターは抑えておきたいものです。

当サイトでは、相場の方向やエントリーや決済のタイミングを計る目的のトレンド系インジケーターとしてよく使われるMA(移動平均線)、それから、相場の過熱感や方向、エントリーや決済のタイミングを計る目的のオシレーター系インジケーターとして、Macd(マックディー)とRSI(アールエスアイ)について説明します。

ちなみに実際にトレード経験を積んでいくとわかりますが、インジケーターはできるだけ少なく、チャートはシンプルなほうが、実践においてより有効的であることに気づきます。

トレードは、決してインジケーターの数を増やせば勝率があがる・・と言うものではなく、むしろ、インジケーターを増やせば増やすほど視点・狙いが曖昧になり、結果的にトレードのたびにストレスが溜まり、トレードしづらくなってしまう場面が多くなるものです。

トレンド系インジケーター

MA(エムエー=Moving Average)

MA(移動平均線)は、ある一定期間の平均を結んで描画される線のことで、世界中のトレーダーにもっとも使用される代表的なトレンド系インジケーターのひとつで、相場の全体的な方向性やトレンドの切り替わりのタイミングを探るために用いられます。

MAの種類と計算式

単純移動平均線(SMA)

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指数平滑移動平均線(EMA)

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加重移動平均線(LWMA)

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フィボナッチ比率

フィボナッチ・リトリースメントの正しい引き方

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フィボナッチ・エクスパンション

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オシレーター系インジケーター

MACD(マックディー=Moving Average Convergence Divergence)

MACD(移動平均収束拡散手法)は、異なる期間の2本の移動平均線を使用して、トレンドの方向と売買のタイミングを判断するためのインジケーターです。

なお、MACDで使用する移動平均線は、直近の価格の比重を重視してトレンドの転換をより早く感知しやすい、指数平滑移動平均線と呼ばれるEMAを使用しています。

MACDの計算式

MACDには2本のラインで描画しているもの、MACDラインをヒストグラムとして描画するものなど、その表示方法には色々なものがあります。

デフォルト(標準)のパラメーターは下記のとおりです。

MACDライン:短期EMA-長期EMA(12期間-26期間)
シグナルライン:SMA(9期間)

MACDの基本的な使い方

(1)MACDライン(縦の白線)とシグナルライン(青線)のクロス

売買のタイミングを計るために、MACDとシグナルのクロスを使います。

下図ではMACDがシグナルを上抜けクロスしたことが確認できたので、これを買いエントリーのタイミングと捉えます。

  • ゴールデンクロス:MACDがシグナルを上抜けクロス=買いシグナル
  • デッドクロス:MACDがシグナルを下抜けクロス=売りシグナル
(2)MACDライン(縦の白線)とゼロライン(グレーの横線)のクロス

トレンドの転換・方向を計るために、MACDとゼロラインのクロスを使います。

下図ではMACDがゼロラインを下抜けクロスしたことが確認できたので、トレンドが下落基調に変わったと捉えます。

  • MACDがゼロラインを上抜けクロス:上昇トレンド
  • MACDがゼロラインを下抜けクロス:下降トレンド

意外と知らない、より実践的なMACDの使い方

どんなインジケーターにも基本的な動作と、より実践的な使い方がありますが、実はMACDがかなり有効に機能するのは、例えば買いエントリーを考える場合、ゼロラインより下方でのゴールデンクロスのタイミングです。

単純にMACDの売買シグナルだけでエントリーしてしまうと、レンジ相場やボラティリティの小さい通貨ペアなどでは、数多くのダマシに遭遇し、混乱させられることになります。

こうしたことを抑えたうえで、よりMACDと相性のいい値動きをする通貨ペアを選び、必要に応じてMACDそのもののパラメーターを変更しながら、他のインジケーターでのフィルターも併用し検証することによって、より精度の高いMACDシグナルを手に入れることができます。

意外と知らない、より実践的なMACDの使い方
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