フェロモンとは
フェロモンとは
人間には元々フェロモンというものは存在せず、それを感知する器官もないものと考えられていました。
その考えを覆す発見をしたのがデービット・バーライナー博士です。
1987年、退化してすでに不要だと思われていた人間の鼻の先端のくぼみ「鋤鼻(ジョビ)」がフェロモンを感知し、それによって視床下部が反応し、我々の行動に影響を与えるという発見をしたのです。
フェロモンをわかりやすく言うと、汗腺などを通して体外に放出され、「仲間を集める」、「身の危険を知らせる」、「異性を魅了する」など、自分と同じ種に対して特有の情報を伝えるための物質と言われます。
その後、人工で作り出したものでも人間に影響を与えるとの実証効果が、生化学と分子生物学で科学的に証明されたため、1992年にはアメリカで特許が取得されました。
フェロモンによって無意識的に脳にダイレクトに働きかけがなされ、ホルモン分泌が刺激されることによって体が反応します。普段私たちが明らかに意識しているレベルよりもっと深い部分、つまり潜在意識(本能)に刺激を与えるものと言われています。
フェロモンの例
さまざまなフェロモンがありますが、フェロモンの具体的な例を紹介します。
【オスモフェリン】
女性の排卵期に作り出される物質で、男性がオスモフェリンを嗅ぐと唾液中テストステロン値が上昇するという結果がでているそうです。
【アンドロステノール】
男性の体内でより多く分泌される物質で、女性に対して興奮作用をもたらすとされています。腋の下や生殖腺に広く存在するアポクリン汗腺から分泌される性ホルモンです。
【アンドロステノン】
女性の体内でより多く分泌される物質で、男性に興奮作用をもたらすとされています。腋の下や生殖腺に広く存在するアポクリン汗腺から分泌される性ホルモンです。
【テストステロン】
男性ホルモンの一種で、筋肉増強や体毛、性欲などに作用します。テストステロンは女性も分泌されますが、男性の方が多く分泌されると言います。
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