香水の歴史
私たちにとって、特に女性にとっては大変身近なもの、不思議で、神秘的で、人々を魅了し続ける”香水”の起源について知っておきましょう。
香水の語源と始まり
古代の人々は、宗教的な儀式やお祭りなどで香りの良い草木を焚いていたと言われます。この香りの出る煙はラテン語でperfumum(ペルフムーム)と呼ばれ、これが今のperfume(パーヒューム)の語源と言われています。
こうした儀式の際には、香料が儀式の生贄となる動物の臭いを消したり、神に捧げる食物に香りをつけたり、司祭の身体に香りをつけるなどして用いられていたと考えられています。
紀元前25〜24世紀のエジプトの第5王朝期の遺跡から香炉が発見され、この頃が香水の歴史の始まりと言われます。また、紀元前1850年頃に香水を製造していたとされる最古の香水工場の跡地がギリシアで発掘されました。
現在の香水の始まり
アルコールに溶かす香水が作られるようになったのは、アルコールの製造法がヨーロッパに伝えられてからで、それまでは油脂に香りを吸着させた香油やポマードが使用されていたとされます。その後、ルネサンス期のイタリアで発展し、ヨーロッパ各地に広まっていったとされます。
16世紀には、イタリアのドミニカ会修道士が香料製造用のアトリエを開設し、香料は上流階級の人々の間で広まり、化粧水や石鹸にも広く香料が使われるようになりました。
世界初の香水店はパリにオープンしました。イタリアから、フィレンツェの大富豪であるメディチ家のカトリーナ・デ・メディチが、フランスのアンリ2世に嫁ぐときに調香師も一緒に連れて行き、これによりイタリアの香水製造の技術がフランスに伝わり、香水のお店としてオープンすることになったのです。
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