ほうれん草(ホウレンソウ)について
ほうれん草の外国語名、特徴
spinach(英)、epinard(仏)、espinaca(西)、spinacio(伊)、Spinat(独)
科属
アカザ科ホウレンソウ属
出回る時期
11月~翌年3月だが、1年を通して手に入ります。
原産地
原産地はペルシア(現在のイラン)。10世紀以降ヨーロッパに伝わりました。
中国には唐の時代(7~10世紀)に伝わり、東洋種が生まれました。
日本には、16世紀に東洋種が渡来し、19世紀に西洋種が導入されました。
成分
90%くらいが水分です。
ビタミンA、ビタミンC、鉄分、カルシウム、クロロフィルを多く含みます。
あくの成分シュウ酸も含まれます。
ほうれん草の種類
東洋系品種
中国で秋播き栽培として成立。種子に2つの刺がある(刺種、角種)。寒さに強い。
- 山形赤根(やまがたあかね)……日本で古くから栽培。角種。根が紅色(ベタレインという色素)。
- 禹城(うじょう)……熊沢三郎が中国から持ち帰る。済南からの「頂上東湖」。耐暑性。夏播き用。
西洋系品種
ペルシア(イラン)から北ヨーロッパで品種改良。春から夏播き。丸種。根の色は淡い。
- ビロフレー(Viroflay)……1866年アメリカ、1896年日本に伝わる。丸種。別名:モンストリュオ・ビロフレー。北海道でこの種から札幌大葉を育成
- ミンスターランド(Minsterland)……角種。ドイツのミュンステル地方で古くから栽培。春播き用。
両群交雑種
一代雑種。西洋種と東洋種のかけ合わせ
- 豊葉(ほうよう)……千葉の在来種とミスターランドの交雑種
- 次郎丸……愛知県稲沢市次郎丸地方の在来種とホーランディアの交雑種
- ぬくしな……日本在来種とホーランディア、ノーベルとの交雑種
最近の一代雑種
- ソロモン……耐寒性
- オリオン
- アクティブ
- リード
- アトラス
- オラクル
- おかめ
- パレード