ナス(茄子、茄)について
ナスの外国語名
egg plant(英、米)、aubergine(英、仏、独)、茄(中)
ナスの科属
ナス科ナス属
ナスが出回る時期
6 月~9月に出回る夏野菜の豆知識ですが、促成栽培などで一年中生産されます。多年生草本で日本では一年生草本です。
ナスの原産地
原産地はインド東部、東南部といわれています。中国、中近東、アフリカなどに伝わり、13世紀ごろヨーロッパに伝わりました。
ナスの成分
90%以上が水分。糖質が主。ビタミン、ミネラルがほかの野菜の豆知識に比べても少ない。皮には青紫色のアントシアニンが豊富。
スポンサーリンクナスの種類
小丸ナス群
一口ナス…耐寒耐暑性が低い。皮が柔らかく種子が少ないため煮物や漬物に適している。
- 京都の椀ぎ(もぎ)
- 東北の民田(みんでん)
- 山形の出羽小なす
- ちび丸
丸ナス群
耐暑性がやや強い。みそ漬け、煮物、油炒め、揚げ物にむく。田楽、しぎ焼きにも。
- 大芹川(おおせりかわ)又は賀茂ナス
- 巾着(きんちゃく)
- 大阪丸(おおさかまる)
- 魚沼巾着(うおぬまきんちゃく)
卵形ナス群
関東で栽培され、浅漬け用とされた。
- 千成(せんなり)…小形
- 真黒(しんくろ)…長めの卵形
- 泉州水ナス…多汁質、寒さに弱い、皮が柔らかい
中長ナス群
関西以西と東北に分布、20~25㎝、西南型と東北型
西南型…果肉は柔らかく、煮物にむく。若いものは漬物にむく。
- 大阪長
- 大仙長(だいせんなが)
- 熊本長
- 津田長
東北型…煮物や漬物にむく。
- 仙台長
- 河辺長(かわべなが)
大長ナス群
九州地方に分布、耐暑性、耐乾性が強い、長さ40㎝を超えることも。煮物、焼き物にむくが、皮が固く漬物にはむかない。
- 久留米長
- 長崎長
- 博多長
米ナス
ヨーロッパ、アメリカ系をもとにつくられた。焼き物、煮物にむくが、漬物にはむかない。
青ナス、白ナス
アントシアニンがなく、紫色にならない。葉緑素が作られると青ナス、作られないと白ナスになる。
- 青ナス…煮物にむく
- 白ナス…鑑賞用が多いが、東南アジアでは食される。熟して黄色になると食べられない。