入眠には問題がなかったのですが、眠りが浅く、一度目が覚めると、もう朝までぐっすり眠ることができませんでした。それに慣れてしまっていたのですが、やはり体調が悪くなってしまったので、本格的に不眠に向き合い、治療することになりました。
ルネスタなど、いくつか睡眠薬を試したのですが、日中眠くなって仕事が全くできなくなってしまったり、動悸がでてしまったり、身体がこわばったりで、なかなか自分に合う薬がなく、漢方薬で改善していこう、ということになりました。
漢方に切り替えて1年ほど経過し、最近では、夜間に目が覚めても再度深く眠ることもできるようになりましたし、日中も活動的に過ごせるようになりましたので、その過程を時系列に、飲んだ漢方薬の順に体験など書いておこうと思います
桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
不安感には即効性があった
動悸がしたり心配事がいろいろある事が原因で眠れない時にいいそうなのです。精神を安定させて眠りやすくするそうです。
確かに、変な不安感がこみ上げてきたような時に、この桂枝加竜骨牡蛎湯を飲むと、即効性があるというか本当にすぐにふっと気持ちが元に戻り、なんで不安感あったかな、、と、思うほど、心情面ではよく効きました。
中途覚醒や深い眠りに効くか
それでも中途覚醒後効くかといわれると、そうでもないというか、入眠はいいけれど長い時間継続して眠れるようにはなりませんでした。
桂枝加竜骨牡蛎湯を飲み始めたときは、ルネスタという睡眠薬をやめた直後だったし、体調もあまりよくなかった。というのもあるかもしれませんが。
後に、酸棗仁湯をメインで飲むようになってから、夜中に目が覚めたとき、たまに、この桂枝加竜骨牡蠣湯を飲むと朝方までぐっすり眠れるようにはなったので、そういう使い方をしています。
医療用コタローとツムラの違い
医療用ではコタローN26とツムラ26の両方試して飲んでみました。
最初ずっとコタロー飲んでいて、ある時先生が間違えてツムラで処方箋を書いてくれたので、試しにそのままツムラをもらって飲みました。
気分の問題なのか自分の体にたまたまそうだったのかわからないんですが、私としては、コタローの方が効きが良いなぁと言う印象でした。
ツムラがダメというわけではないとは思うのですが。
加味帰脾湯(かみきひとう)
体全体のバランスを整えると言う意味もあるらしく、基本的に加味帰脾湯を飲んでおいた方がいいよと言われ飲みましたが、夜中にいちど目が覚めてしまうとその後は、さっぱり眠れませんでした。また、不安感を解消するのには、桂枝加竜骨牡蛎湯ほど効果もなかったです。
加味帰脾湯には酸棗仁(さんそうにん)も入っているので、眠りに対してかなり期待をしていたのですが、主に入眠障害の方に適応だったようで、入眠には問題のなかった私にとってはその効果のほどはよくわからなかったです。ただ悪くもないと言う感じなので、なんとも、判断ができません。
一時期、桂枝加竜骨牡蠣湯と加味帰脾湯を両方服用していた時期もありましたが、飲まないよりはいいけれど満足いくような眠りは得られませんでした。
加味帰脾湯を飲むと、頭がクラクラするような違和感がありました。私が飲んでいたのは、クラシエのEK49で、一包あたり2.5グラム。基本は1日3回飲むものです。クラシエからは1日2回飲めば良いようにもう少し量が多く入っているパックもあるらしいです。
のちに、夜中に1包だけ飲むのに利用するようになりました。
酸棗仁湯(さんそうにんとう)
漢方薬を販売しているホームページでは入眠障害に効くと言うことが書かれていましたが、中途覚醒にもよいかもしれないということで、飲みたいなとおもっていたところ、
すごく疲れて眠れない→心配→疲れる→眠れないと言う悪循環
に、即効性があるわけではないけれど効くのでは?と、先生に言われて、桂枝加竜骨牡蛎湯や加味帰脾湯をいったん中止して、酸棗仁湯飲み始めました。
このころは、日常生活における心配事が実際に減ってきていたので、本当に、中途覚醒と、その後の入眠に効果がある薬が欲しいと思っていました。なんせ、夜中に中途覚醒が頻繁に起き、そうするとそれからずっと意識があるようなないような感じでぐっすり眠れないわけなので。
医療用酸棗仁湯はツムラ103番
酸棗仁湯は医療用ではツムラからしか出ていないので、ツムラの103番を飲みました。
1日3回(食前)
1日3回から始めたところ、お昼に眠気もしないし、それまでよりは夜の中途覚醒も少ない感じでした。2週間ぐらい飲み続けたら、中途覚醒後もぐっすり眠れるようになりました。
1日2回(夕方と就寝前)
そこで1日2回に減らしました。夕方と就寝前です。
調子が良い時は夜中に1度目が覚めるくらい。そして目が覚めた後も、またぐっすり眠れて朝の4時か5時ぐらいまで一気に眠れました。
たまに、夜中に目が覚めて、眠れにくいなぁと言う時や、調子があまり良くない時は、桂枝加竜骨牡蛎湯または、加味帰脾湯のどちらか一方、その日の気分で夜中に飲みます。そうすると大体明け方までぐっすり眠れるようになりました。
1日1回(就寝前)
最近では、酸棗仁湯は就寝前の一包のみ。夜中に目が覚めて眠れなさそうだなぁと思うときに、桂枝加竜骨牡蛎湯または酸棗仁湯を服用してます。今のところ、これで、落ち着いていて、夜中の1包は、どちらも即効性抜群というか、飲むとすぐに眠ってしまえるようになりました。
よく、漢方薬は即効性があるかorないか、と、友人知人から聞かれますが、そのときの自分の体調や気分によって、また、それまでに飲み続けていた薬などによっても違うので、なんとも言えません。たとえ即効性がなかったとしても、しばらく飲み続けていると、効きがよくなってきたりするのでは、、と、思っています。
今はまだ、漢方を飲まないと、浅い眠りになってしまうので、当分は飲み続けてよい眠りを得続けたいと思います。
昼寝の前の漢方薬
少々眠りが浅かった日や疲れを感じる日には、昼寝をすることにしていますが、昼寝の前に漢方薬を飲むと、深く1〜2時間寝むれてしまいます。
昼寝の前に酸棗仁湯を飲むと、あっという間に眠れてほぼ2時間ぐっすり眠ってしまいます。脳に効いてる感じがします。眠りに吸い込まれていくような感じです。
その他には、頓服として補中益気湯コタローN40、香蘇酸コタローN70を、飲んでいます。
不眠症は漢方薬で治るのですね
その後、先生から、「酸棗仁湯、いつまで飲みたいの?」と聞かれ、飲むのをやめてみたところ、なんと、問題なく眠れるようになっていました。
不眠症と気づかされ、治療を開始した頃に比べたら睡眠の質は天と地の差ほどあるのではないでしょうか。不眠症だと気づかせてくれた先生に感謝です。
それでも、お守りとして、酸棗仁湯はいつでも飲めるように保管してあります。
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