犬ワンコ、突然の発作で夜間救急動物病院へ

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早朝、布団の上でバタバタしだした16歳のワンコ。心臓病(僧帽弁膜閉鎖不全性)患っているため、てっきり心不全だと思った私。

そして、先代のマルチーズちゃんが心不全の発作を起こしてすぐになくなったので、今回も、もう亡くなってしまうのかと思ってしまいました。

でも、なかなか発作は収まらないし亡くなるわけでもないので、何かあったら行こうと思っていた平塚の夜間救急に電話をしました。

が、なんと‼️

臨時休診‼️

慌てて、以前診てもらっていた動物病院の先生の携帯番号を教えてもらっていたので、そこに電話をしてみたり、近所で24時間診療をやっているはずの病院を調べたら、限界が来たので夜間診療はやめたと書いてあったり、診てもらえるところはないか探したのですが、なくて、結局、少し遠いけれど、片瀬の、夜間救急動物病院に行くことになりました。

まず電話をして状況を伝えたところ、すぐに来てくださいと。でも、6時で病院を閉めてしまうので、それまでに着くように来てくださいと言われました。

たまたまタクシーの運転手さんが、ワンチャンを飼ったことがある方で、134号を飛ばしてくれて夜間救急へ行くことができました。

夜間救急動物病院で

調べてもらったこと

夜間救急動物病院に着いた時も、まだけいれん発作は継続中でした。体温は41.7度、心拍は1分間に220、粘膜はピンク、CRT < 1秒、血圧81/39

血液検査の結果は、肝臓も腎臓も異常値。

一番心配だった心臓は、、、何も問題ないそうで、しっかりと心拍していたそうです。

発作を止める処置

酸素を当てながら、ミタゾラム 4回ほど鼻腔内投与をしていただきましたが効果が全くなく、

ジアゼパム(セルシン)
レベチラセタム
リンゲル液80ml
ドパミン

これらで何とか発作は治まり、血圧も95/55まで上がりました。

体温が37度まで下がったのは、病院に着いてから1時間以上経過した6時55分。

長い長い朝でした。

再発作した時のためにダイアップ(座薬)を処方してもらった

基本的に夜間救急では薬は処方しないそうなのですが、今回は、いつも行っている動物病院に行くまでの間に発作が起きてしまうといけないので、ダイアップ10ミリグラムの座薬を1錠(1回につき3分の1錠使います)処方してくれました。

ダイアップの使い方

頓服用として処方された薬(ダイアップ)は、抗けいれん薬なので痙攣発作がおきた時に使います。

<<基本的な使い方>>

痙攣が起きたら5分程度見守ります。その間に自然に痙攣が収まることがあるそうです。
5分程度見守っても痙攣が治まらなかった場合にダイアップ1回目を入れます。
さらに5分経過したら2回目入れます。
そこからまた、さらに5分経過したら3回目を入れます。

<<ただし、朝イチで動物病院に行くまでの間の場合だけは>>

痙攣が起きたらすぐに1回目のダイアップを入れます。
時間稼ぎにしかならないので、その時点で動物病院に電話連絡をして獣医師の指示を受けながら2回目、3回目を入れます。
獣医師に連絡がつかない場合は、2,3回目は5分経過後に。

ダイアップを入れるときの注意点

手袋をはめて
薬を肛門に入れたらしばらく指で抑えます
投薬できたら獣医師の指示を受けてください

ダイアップは体温で溶けます。冷暗所保管です。

痙攣の原因は?

MRIを取ったりしっかり調べたわけでは無いので、その時の可能性として

  • 頭蓋内疾患による痙攣発作(日常的に旋回行動があったため)(脳腫瘍や脳炎など)
  • 血液検査の結果から、尿毒症、肝性脳症などの代謝性疾患

が痙攣の原因かと。

重積発作ということ

痙攣発作が30分以上続くと重積発作となり、発作自体による脳へのダメージもあるようです。

今回ウチのワンコは1時間半ぐらい発作がおさまらず、意識レベルが回復するかどうかわからない。ということでした。

また、今後も、何かの刺激(光とか音とか)によって、発作が起きてしまう可能性が高く、ハイリスクカテゴリに入っていると言われました。

犬の体温、室温に気をつける

41.7度まで上昇した体温が、37度まで下がってきましたがそのまま放っておくと、今度はどんどん下がっていってしまうようです。
体温調節機能がうまく働いていないそうなので、できれば体温計を犬用に1本購入し、肛門の温度で体温を確認しながら、室温等の調整をしてあげると良いのだけど。と、言われました。

重積発作によって生死をさまよっている場合

今回のように重積発作が起きて生死をさまよっている場合、高度医療を行う病院では、1週間ほどワンコを強制的に眠らせて目を覚まさせないようにして脳を休めるそうです。

直射日光を当てないようにしたり、音がしないように静かな所で静養させるそうです。

ただ、そのまま帰らぬワンコになる可能性もあるらしく、16歳の老犬で心臓も悪いということも含めて、全身麻酔が必要なMRIを撮ったり、医療センター等へ行くことはお勧めできないという見解で、私も同じ考えだったので、自宅へ連れ帰ることにしました。

そして、自宅でなるべく暗くて静かで快適な環境に1週間おこうということになりました。

すごく後悔したこと

  1. 発作が起きたときに、すぐに亡くなってしまうかもしれないとか、自然に収まるかもしれないと思って少し見守ってしまったこと
  2. お散歩中に右旋回をしてしまうことが多くなっていたのを、歳だからそういうこともある位に軽く考えてしまっていたこと。
  3. 脳内の疾患であれば当然発作が起きる可能性もあり、そうなった場合にどうすればいいのかと言うことを獣医さんと相談していなかった。もし、相談してて事前にダイアップなどを準備できていたらこんな重積発作にならないで済んだのではないか
  4. 夜間救急動物病院を1つしか考えていなかったこと。臨時休診がある事を前提に、いくつか夜間救急を受けてくれる病院を探しておかなかった。いつも通っている動物病院はすぐ近くにあるし、夜間や明け方にこのような発作が起きることを想定してなかった。

発作が起きたらすぐに動物病院に行くことを考えなければいけなかった。発作が出てすぐに行ったとしても、夜間であれば自宅から30分以上かかるので、時間稼ぎができる薬をやはり準備しておくべきでした。散歩中に旋回していたのだから・・・

夜間救急動物病院

茅ケ崎から行ける夜間救急動物病院

例えばここ湘南では、

現実的に1時間以内に行ける動物病院はこの2つです。かかりつけの獣医さんが夜間も見てくれると言うのであれば、携帯電話等の番号を聞いておくと良いかもしれないです。

臨時休診があるなんて思ってもみなくて、365日24時間見てくれるものだと思い込んでいました。今のワンコ犬を飼い始めた時に夜間救急病院のカードをもらったのですが、その時は365日24時間だったはず。。だったんですけどね。

夜間救急動物病院の限界

現在24時間でやっている夜間救急病院はここら辺ではないそうです。
開いているのは、夜21時から朝6時までです。

獣医さんも人間なので仕方ありません。

夜間救急動物病院の先生も、かかりつけの先生も、動物の医療に関する限界について残念そうにお話されました。

朝6時から通常診療が始まる9時または10時までの間に何かあったらどうする?という問題は解決されないままなんだそうです。

対応ができない。ただそれだけに尽きるそうです。

咳もそうですが、発作は夜間や明け方に起きることが多いので、この後も、夜間救急を利用することになります。朝6時から10時までに何事も起こらないように。おこったとしても、手持ちの薬で動物病院が開くまで持ちこたえれるように願いながら。

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