ワンコ犬と一緒に行ける鎌倉の旅(第13回)のご紹介。
今回が最終回になります。
円覚寺→明月院→天園ハイキングコース(覚園寺→太平山→ 天園)→瑞泉寺
登場するのは、僕コロとお姉タンと師匠の3名です。
前回の旅はこちら⇒ 第12回 コロ!春の鎌倉を行く! 鎌倉山散策コース
旅の一覧はこちら⇒ コロの鎌倉アルバム 湘南☆ボーイ♂コロ 鎌倉を行く!
コロ!新緑の鎌倉アルプスを行く!
5月初旬の新緑を行きます
木々の若葉が爽やかな季節です。
今回は、初夏の天園ハイキングコースを散策します
北鎌倉駅を降りて登山口に向かいます。天園ハイキングコースは、いろんなところから入れますが、今回は明月院を通り過ぎたところから入山します。
お姉ちゃんがとうとう「鎌倉検定」に挑戦するということなので、やや詳しく説明しながら、歩いてあげることにしました。
円覚寺
円覚寺前では、国宝の梵鐘について説明してあげましたが、鐘楼と梵鐘の区別がつかなかったようです。
円覚寺のポイントは、北条時宗・無学祖元・鎌倉五山・国宝舎利殿(正続院) ・国宝梵鐘・ ・佛日庵・ハクモクレン・魯迅・大佛次郎・帰源院・夏目漱石・島崎藤村・ ・ ・。
明月院
明月院のポイントは、紫陽花・瓶ノ井(鎌倉十井) ・明月院やぐら・上杉憲方・ ・ ・。
天園ハイキングコース
さてさて、山道ですぞ。まずは、一山越えて勝上けんまで行きます。
相変わらず誰かさんは遅いですが・ ・ ・。
爽やかな気候です。緑もきれいです。
勝上けん展望台
勝上けん展望台です。建長寺が見えます。
建長寺のポイントは、北条時頼・蘭渓道隆・鎌倉五山・初の禅専門道場・たぬきの三門・ビャクシンの古木・お地蔵さんの伝説・葛西善蔵・半僧坊
お姉ちゃんは、疲れきって、勝上けんからの眺めも見ずにいました。
あの人は大丈夫だろうか・ ・ ・。
きれいな緑です。疲れ切っている者もいますが、自然を楽しみながら歩かないと何のために来たのか分かりませんなぁ〜。
おそらく、その者は何も感じていないと思います。
姉タン、あなたのことですよ、、、。
十王岩
十王岩です。下の道には「かながわ景勝50選の碑」が建てられています。
十王岩からは、海岸まで一直線に伸びる「若宮大路」と海を望むことができます。十王岩前からではなく、横の岩の上から眺めてください。
朱垂木やぐら
十王岩の近くには、「朱垂木やぐら」があります。50穴ほどあるやぐら群の中の1つで、天井に朱色の平行線が描かれている櫓です。この船が、朱塗りの垂木(たるき)を表していると考えられていることから「朱垂木やぐら」と呼ばれています。
今は許可なく入れないようです。
百八やぐら
覚園寺へと下る道には、有名な「百八やぐら」があります。お地蔵さんが安置されたものや、五輪塔の浮き彫りのあるものなどたくさんの櫓が並んでいます。
覚園寺のポイントは、北条義時・北条貞時・薬師堂・戌神将伝説・棟立ノ井(鎌倉十井)・足利尊氏
「大平山」の山頂
鎌倉の最高峰「大平山」の山頂です。
少し悲しいのが隣がゴルフ場と言うことです。ゴルフ場の芝の緑も綺麗ですが、やはり自然の緑がいいですなぁ〜。
道端に咲く花もきれいです。
天園
天園です。
天園とは大平山一帯のことで、安房・上総・下総・武蔵・相模・伊豆の国々を望むことができることから六国峠と呼ばれてきました。六国見山とは違いますのでご注意を!
天園という名は、日露戦争で連合艦隊を率いた東郷平八郎がつけたのだそうです。
峠の茶屋で休憩したら、ますます、調子に乗ってきました。
しかし、茶屋でおでんを食べたものの中に、金を払わなかった不届きな奴がいたらしい。
なんだか、急いで払いに戻っていたようだ。
サービスを受けたら、ちゃんとお金を払いましょう!当たり前のことですなぁ〜。
伝説の「貝吹地蔵さん」
伝説の「貝吹地蔵さん」です。新田義貞の鎌倉攻めの際、逃げる北条軍を貝を吹いて導いてくれたというお地蔵さまです。
近くには、「お塔の窪やぐら群」があります。少々ハイキングコースから外れるので、今回は寄りませんでしたが、北条一族を葬ったという伝説の残るやぐらの1つです。
北条首やぐら群
さらに進むと、これも北条一族を葬ったと伝わる「北条首やぐら群」もあります。しかし、北条高時やその一族が実際に葬られた場所は、釈迦堂ヶ谷奥やぐら群と推定されています。
瑞泉寺
瑞泉寺に到着しました。
今回の旅の最終目的地です。
瑞泉寺は、夢窓疎石によって開かれた臨済宗の寺です。
梅、水仙、ふよう等の花の寺として知られています。
足利基氏をはじめとする代々鎌倉公方の菩提寺として栄えた寺です。地蔵堂には、伝説の「どこも苦地蔵さん」がいます。
仏殿裏の庭園は、夢窓疎石の作庭と伝えられ、池泉庭園の起源となりました。国の名勝に指定されています。疎石は京都の天龍寺や西芳寺の庭園も手がけています。庭園から十八曲と呼ばれる道を上ると「偏界一覧亭」があって、鎌倉五山の僧が集まって漢詩や漢文を作ったそうです。
徳川光圀が「新編鎌倉志」を編纂させたとも言われています。一覧亭は今はありません。
今回の旅はこれで終わりです。
いやー、気持ちの良い旅でした。お姉タンは、鎌倉検定のお勉強ができたでしょうか・ ・ ・。
「どこも苦しいのは同じじゃ〜」とお地蔵さんの真似をしていたようですが、伝説をばかにしてはいけません。まっ、頑張ってもらいましょう!
そうそう、瑞泉寺の総門をくぐってすぐにある「土鈴の店」が店じまいするそうです。お店のご主人が5月10日ごろまでと言っていました。
師匠が10代の頃は、おばあさんがやっていたそうです。この店ならではの土鈴がたくさんあったのを覚えてるんだって。おばあさんが亡くなってからは、おじいさんがやっていました。おじいさんは寂しそうな顔をしていましたよ。最近では(2009年5月)、おじいさんが土鈴に絵を描いたものを売っていました。
思い出したくはありませんが、お姉タンが大変おかしな土鈴を作ってしまったお店です(参考:第9回コロ!開山忌と鎌倉の古道を行く!)。
コメント