子宮頸がんの円錐切除術が終わり、子宮摘出をすることはとりあえずなくなりましたが、頻繁に検査と診察が続きます。術後1年間の検査や再発リスクについて記そうと思います。
創面がきれいになるまで。術後3か月
円錐切除術を行った1週間後。
創面(円錐に切り取られた傷口面)の状態をチェックするために診察に行きました。
術後しばらくは時々出血がありましたが、診察の日はたまたま無出血。診察していただくと、創面がきれいだと言われ、とりあえず、順調。
手術の時に入れたチューブ(子宮内にたまるかもしれない血液を排出するために手術のときから、この日まで入れっぱなしです)を抜いていただきました。実感としては、何をしてもらっているのかは、わかりません。説明していただいて初めて、ああ、抜いたのね。という感じ。
日々の生活は、重いものを持たないようにしたり、遠出はしないようにしながらも、日常を取り戻しつつありました。
3週間後。円錐切除の結果と診察。
時々、ほんの少し出血らしきものもありましたが、かなり順調に創面がきれいになってきていました。
円錐切除の結果としては、上皮内ガンであることや、子宮摘出しなくていいこと、今後の検査予定なども聞かされました。
出血が多く出たら(生理の2日目以上に)、創面の処理をする必要があるので、すぐに!病院に来るように、との注意を受けました。
2か月後。診察
創面のチェックと、エコー。問題なしでした。
3か月後から。細胞診開始
3か月経過して、創面がかなり綺麗になってきたので、細胞診を行いました。円錐手術をしても、HPV(ヒトパピローマウイルス)が完全に取り去れる保証はなく、もし、ハイリスク型のHPVが残っていて、感染状態にあったりすると、異形成の細胞が見つかるそうです。
細胞診を行って、3週間後、ドキドキしながら結果を聞きにいくと、「問題なし」とのこと。ほっとして、うれしくて、家から病院まで結構な距離があるのですが、歩いて帰りました。
さらに、3か月後、もう一度、細胞診。またもや問題なしです。わ~い!
術後半年したら細胞診と同時にHPV検査をするのだと思っていたのですが、細胞診とHPV検査は同時にしないらしく、次回。ということになりました。
HPV検査と子宮体がん検査
HPV検査と再発リスク
円錐切除後、2回の細胞診で陰性と出た私。とうとう、HPV検査をすることになりました。
インターネットで調べたら、ハイリスクの型のHPVは13種類。中でも、16型、18型のHPVが潜んでいたら、かなりの確率で再発のようです。
病院からもらった説明書には、
「子宮頚癌はHPVウイルス感染によって起こる病気とされています。手術を行っても、残存子宮にHPVウイルス感染があれば、再発の可能性があります。現在、術後のHPVウイルス検査は保険適応外です。
術後HPV検査陽性の場合には、約50%が再発の可能性があると言われています。術後 細胞診・HPVウイルス検査ともに異常なく、ウイルス陰性であれば、再発は殆ど心配ないとされています。」
と記載されています。先生に聞いたら、20%くらいの人にウイルスが残存していると言っていたので、再発リスクはトータル10%。
万が一、ウイルス残存していたとしても、必ず再発するわけではないんだ、と、前向きに捉え、検査していただきました。
子宮体がん検査
子宮内増殖症の疑いもあって、異型腺細胞が出てたので、HPV検査と同時に体がんの検査もしておきましょう、ということになり、子宮の奥のほうの細胞を採ってもらいました。前回体がん検査をしたときはあまり痛くなかったのに、今回は、Wow!!!!というくらい、痛くて、驚きました。
痛みの度合いは、採取する場所によるんでしょうか。。
エコーの結果は、子宮筋腫が一つ。いつも画像を見せてくれるのですが、筋腫はポコンと丸く映ってました。1cmくらいなので問題ないそうでした。
結果は
3週間待って、結果発表の日です。
HPV検査の結果は、陰性。
子宮体がんの結果も、陰性。
長い長い日々でしたが、やっとほっとできました。
その後、なぜか創面が傷つき出血したり、体部からの謎の出血があったりして、エコー検査をしてもらいに行ったりというアクシデントもありましたが、再度行った細胞診も問題ありませんでした。
また、先生の勧めもあって、骨密度を調べてもらいましたが、20代の平均値より良い結果だったので、ホルモン治療的なものも必要ないということになりました。
今後は、半年おきの細胞診検査、随時骨密度測定など行いながら経過観察だそうです。
今、思うこと
ワクチン接種を義務化してほしい
義務化っていうのは実際難しいのかもしれませんが、もっと、啓蒙してほしいです。
私の認識は、
過去に子宮がんワクチンのコマーシャルやってたけど、いつの間にかやらなくなって、反対に、ワクチン打つと、副反応でまともの暮らしができなくなってしまった人がいる。
というもの。婦人科の先生は、ワクチンの大切さを伝えてくれました。現状の日本では、ワクチンが原因だった証明もないのに、そのニュースが大きくなってしまっていて、とても残念に思っているようでした。
自分が子宮頚がんになって、何度も何度も、ワクチンを接種していたらこんなことにならなかったのに・・・と、過去は変えられないのに、本当に何度も後悔しました。といっても、積極的に拒否したわけでもなく、なんとなく、ワクチン接種をする機会がなかったという認識なのです。
そういう私みたいな人間、多いんじゃないでしょうか。ワクチンをもっともっと身近なものにしてほしいです。女性だけでなく、男性も接種するのが当たり前なほどに。
がん検診の必要性を知らせてほしい
がん検診が若い頃から必要だったことを認識していたら、もっと良かったな。と。私は、たまたま、こんな歳なのに、上皮内癌で済んだけれど、先生方は浸潤ガンだろうと思ったわけで。
子宮頚がんは、ゆっくりゆっくり進行するらしく、がん検診を受けていれば、ほぼほぼ、早期発見・早期治療ができるそうです。
ただ、やはり、毎年検診を受けていても、ある年に見つかって、その時にはすでに進行がんになっていたということもあるらしいので、ワクチンとプラスしてがん検診が安心ですね。
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