摘心、挿し木、挿し芽など〜ハーブの収穫量を増やす
さまざまな工夫をすることで、ハーブの収穫量を増やすことができます。
スポンサーリンク摘心
摘心をして葉の収穫量を増やします。ハーブで利用する部位の多くは葉や茎です。葉を多く収穫するために欠かせない作業が摘心です。
摘心とは
枝の先端の芽を摘み取ることです。このことで脇芽の育ちが良くなり、枝数も増え、草姿や樹姿がこんもりとして形が良くなります。
苗のうちに摘心しておくと葉の収穫量が増えるハーブもあります。
摘心で葉を増やしていくハーブ
アニスヒソップ、オレガノ、カラミント、キャットニップ、キャットミント、シソ、セージ、センテッドゼラニウム、タイム、バジル、ヒソップ、フィーバーフュー、ミント、レモンバーム、レモンバーベナ、ローズマリー
花を咲かせないようにして、葉を増やす
花が咲いてしまうと、葉は硬くなったり、株が成育しすぎて葉が茂る勢いがなくなります。葉を利用するハーブは特に花を咲かせないように気をつけます。
花芽がみつかったら、早めに取り除きましょう。
挿し木・挿し芽
花の色や香りなど気に入ったハーブをその性質を引き継がせながら増やしていくことができます。
ハーブを増やすのに一番簡単なのが、挿し木や挿し芽です。ハーブが生育する初夏や秋に行います。
水挿し
- 枝を伸ばした新しい枝の先端を10〜15cm程度切り、コップなどに水を張ってその中に挿します。
- 葉が水に浸らないようにします。発根するまでは毎日水を換え、また、コップも洗って清潔に保ちます。
- 直射日光には当てず、白いカーテンや曇りガラス越しに光を当てます。
- コップの中で根が十分に張ってきたら、土に植えつけます。
水挿しは、ナスタチウム、バジル、フィーバーフュー、ミント、ヤロウ、レモンバームが向いています。
土挿し
- 若枝の先端10〜15cm程度切り、下葉をとります。
- 鉢またはポットに新しい挿し木用の培養土をいれ、水で湿らせておきます。肥料はいりません。
- 土全体が湿ったら、1..の若枝先端を挿します。
- 3〜4日は湿度を保って明るい日陰で育て、その後、日なたに移動させます。
土挿しは、アニスヒソップ、オレガノ、カレープラント、キャットニップ、サントリナ、セージ、センテッドゼラニウム、タイム、タラゴン、バラ、ヒソップ、フィーバーフュー、マジョラム、ミント、ヤロウ、ラベンダー、レモンバーム、ローズマリー、が向いています。
株分け
挿し木、挿し芽に向かないせり科やイネ科のハーブなどは株分けをすることで殖やします。株分けの時期は花がついていない春や秋です。
芽や根に傷がつかないよう、優しく手で分けます。
植え込み後は半日陰で育て、新芽が出てきたら日なたに移して育てます。
株分けに適しているのは多年草のハーブが多く、鉢が小さいくらいに苗が育ってきたら株分けをします。
カラミント、コンフリー、サラダバーネット、スイートバイオレット、タラゴン、チャイブ、ヒソップ、フィーバーフュー、フェンネル、ベルガモット、マジョラム、マロウ、ミョウガ、ミント、ラムズイヤー、ルバーブ、レモングラス、レモンバーム、ヤロウは株分けが適しています
取り木
葉が茂り、茎が倒れ、地面に着くことで、そこから根を張って殖やしていくのが取り木です。
自然に殖えていくこともありますが、殖やそうとする場合には、根や茎の、根をださせたいところを土に埋め、根を張らせます。新芽が出る5〜6月頃が取り木をするよい時期になります。
根がしっかり張ったら移植します。
根を地面に固定させるには針金やU字ピンを利用します。
オレガノ、セージ、タイム、ヒソップ、ミント、マジョラム、レモンバーム、ローズマリーなどが取り木に適しています。
種子まき
花がらを摘まずに放っておき、種子を実らせます。種子ができたら収穫し、乾燥させます。水切れや乾燥に注意しながら種まきをして発芽させます。
コリアンダー(パクチー)、シソ、チコリ、チャービル、ディル、ナスタチウム、バジル、パセリ、ボリジ、ポットマリーゴールド(カレンデュラ)、ルバーブ、ロケットサラダなどは種まきに適しています。
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